読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

羊の文書

ビジネス書中心に脱線記事を書いてます。

ややもすれば偽善者になってしまう話。

f:id:sheep-note:20170220003243j:plain

 

自分は偽善者。正人じゃないと初めて知ったのは小学生の頃。

身長体重もそんなに大きくない僕はいたってノーマルな人間,のつもりです。

しかし、心のどこかで腹黒い「何か」を秘めて、

 

― そして大人になりました ―

 

 

 

 
Sponsored Link

 

 

そんな昨日、普段は気にもしない事柄でついつい偽善が出ちゃいます。

仕事帰りに、おもったより早い帰宅となったその日。いつも座る電車の車両へ向かうと、座席には...どうも買ったばかりの様な「品物の入った大きな白い袋」がゴロリと置いてある。

 

座席をそのまま知らないフリをして通り越すのか...

それとも即拾って届けるか...

 

「....さて、どうしようか?」

 

 

しかし、電車は直ぐに発車しそう。

そして誰もこの大きな袋を取りに来る気配が無い...

 

僕は、その瞬間に「腹黒い」物を秘めてしまったようです。

 

 

 

 

サッと、大きな袋のあるその席に座る自分。

そして、そそくさとその袋を座席の横隅に寄せて、自分の体で覆い隠した。

 

 

『ピ―—―ッ!』

 

 

電車の出発音が鳴る。

因みに電車での帰宅時間は約15分。

 

 

さて、この15分に僕の中の善と悪が格闘をする。

 

出発を確認してからの、僕の行動は何て醜い事か...。

 

 

 

 

大きなその白い袋。

 

袋の閉じる部分にはまだ新しい「ユニクロ」のシールが貼られている。

いや、そんなのは席に座る前からCheckしてました。だから隅にやったのです。

 

 

中には十数枚のトップス~インナー....と、セータが入っているのを確認。

カラーはコムサモードっぽく、しかしロゴに「ユニクロ」と書いてあるので

まぁ、ユニクロだろう。

 

 

この時すでに電車に乗って約10分。

ちらちら中身を確認しては、心の中の正義が自分に語るのだ...

 

 

「コレ、いるの?」

 

 

「駅について、届けてやろうよ」

「持ち主、きっとワクワクして帰っていたんだろ~な~」

 

 

うぅ...

そんな言葉を聞きながら、そっと、そしてそっと、又中身をちらちら見て

 

今度は悪がささやく

 

「最近、服買ってないな~」

 

 

「今着る服全然なかったじゃん」

 

 

「...もらえば?」

...何て、良い言葉。

 

 

「セータが入っている見たいだぜ!?」

 

「ラッキー♪」

 

 

「カラーの好みはあってるな~...」

 

 

最低でも10枚は確認出来た。

ザッと見積もって、絶対に万は超えていると確信した。

 

 

数日前に、「そろそろ服が欲しいな~」などと思っていた自分には、

なんて ベストタイミング な朗報であろうか!

 

 

 

 

しかし、しかしだ。善は語る。再度...

 

 

 

 

「これ、忘れた人ショック受けてるだろうよ?」

 

 

そして...

 

 

「人が選んだ服なんだぜ~?」

「誰かのセンスの服がいるの?」

 

 

 

「知らない人間がチョイスした服なんてやじゃない?」

 

 

 

「好み合わないって...」

 

 

「置いていけば?清掃の人が見つけてくれる...それだけだよ」

 

 

 

正義の言葉が、だんだんと相手の立場より手前都合に変わり始めていた。

 

 

そんな格闘を道中ずっとしていたせいか、

 

あっという間の電車移動が終わりを告げ、

 

 

約15分間の議論は結局決着が付かず、僕はその袋を持って電車を降りた。

 

 

 
Sponsored Link

 

 

どっち付かずのまま歩く改札口までの距離『約100歩』。

 

 

「ココが最後の選択の道だ」

 

 

 

そう思い、白い大きな袋を持ち上げた瞬間...

 

...何やら底の方に見える中の値札があるのに気が付いた。

 

 

良く目を凝らし、そこに書いてある物をじっと見る...

 

 

 

「なになに....」

 

 

 

 

...ユニクロ

 

 

...紳士服

 

 

 

....サイズ

 

 

 

......XL

 

....XL!!?

 

 

 

そして、

 

僕は帰ってきた電車に直ぐに乗り直し、

駅員さんに渡したのだ。

 

 

「これ、座席に落ちてありましたよ。届けてくださいね。」

 

 

あぁ、善行ってなんて素晴らしいのか。

 

 

 

ち・な・み・に。

届けたからって、僕の名前なんかは明かしてません。

 

落とした方へは、

「ちゃんと届いていると良いな~」って思ってます。

 

 

 

では。

[ややもすれば偽善者になってしまう話]でした。

 

 

 

Sponsored Link