羊の文書

ビジネス書中心に脱線記事を書いてます。

40歳を期に貯金を叩いて起業した整体師。彼の失敗にちょっとツッコミを入れて見た

f:id:sheep-note:20170305160330j:plain

 

破竹の勢いで世に出回っている「整体師」。特にマッサージ・整体で「保険適用外」の店舗開設は、専門的学校である程度の知識をえれば直ぐに開業出来てしまいます。その簡単差からか、駅前では良く「無痛マッサージ」なんて看板のついた店舗が乱立しているのを見かけます。

そんな「整体業」ですが、僕の知人も今から6年程前に見事に参入し、整体師として現在も店舗運営をしております。

 

ただ、しかし、まぁ、そんな簡単なビジネスでは無いです。

 

 

 
Sponsored Link

 


知人の彼はもともと金融関係の営業マンとして働いていました。そんなに成績のいい方では無く、かといってブラックすぎる会社に勤めていた訳では無いのですが、結局はその営業仕事が向いてい無い様で、さらに季節柄の残業に悩みそれが許せず趣味のサーフィンや旅行に費やす時間が取れないのを理由に、「イヤイヤ」からの脱却方法として、自営業と言う道を選びました。

(本人は人の下で働く柄じゃない…と言ってましたが。同じ事です。)

 

別に、会社を辞める事に関してとやかく言うつもりは無いのですが、しかし、この起業の決断に開業にあたり「あなたのその理由」、まずかったんじゃないの?と言うのが僕の本音です。

 

 
Sponsored Link

 

彼へのツッコミどころは急いで開業した事も有り、準備に関して十分な仕度が出来ていなかった点にあると確信してます。その理由としてよくよく聞いてい見ると、経営に関する年計画がほぼ無くザルで、運営コストと集客・見込み数値が希望的観測過ぎる設定(汗 お店のコスト意識も薄いし、駅前の好立地を賃貸できたものの、家賃管理費がたか高いため1人当たりの単価がとても高く設定してしまっている。

 

ライバル調査があまりできていない事も有り、その周辺では抜きんでて高い金額設定となってました。で、実際にやってみると、想像以上に集客が出来ない事になりました。

 

そりゃそうだ。同じような整体院のお店が、近所で<例>1回¥2000だとすれば、彼のお店は1回¥5000の設定金額(逆にそんな価格差で少しでも良くお客さん来たもんだ…と感心したりもした。)

 

でも、対抗しようと金額下げると1日当たりの可能施術数では元手を集める事が困難な為、その時点で既にジリ貧状態の運営スタイルになってしまった。客足は遠のくばかりでリピートも無く(これ率直に金額設定が原因でしょう。)そんな事で約5年、同じ場所で運営した結果移転を致します。

 

コスト削減の為、家賃が下がる「駅より離れた場所」へ移転する物の、店舗面積の縮小と立地条件、更に客足が悪く、価格設定は駅前の高額設定のまま運営してます。

 

何とか関連業者の紹介や、少ないリピートのおかげでここ1年、スレスレの経営状況でやって来てますが、正直もう何かがあれば一発でダメになるであろう位の経営難状態です。

 

 
Sponsored Link

 

そんな彼ですから、お店に関してこれまでに色々と相談されたりもします中身のサービスについても、運営に関しても、集客方法にしても…

 

 

でもね、ココが、彼の一番悪い処なんです。

 

 

彼には第3者の意見を受け入れると言う心が無い!!誰がどんなに言おうと結局は「聞いていない」=「人の話を聞いていない」のです!

 

 

 良く、会社とかで上司に「お前は本当、人の話聞いてないな!?」なんて言われると思いますが、

 

勘違いしないでほしい。

 

あれは「話が聞こえていない」からじゃないですよ?

 

話を聞いていないと言う事は、

「理解していない」「理解しようとしない」「受け入れようとしていない」と言う深い言葉、意味があっての言葉なんです。そして、同じくこの「彼」も聞かないタイプの人間。

 

もっと多角的にやって、来客収益だけじゃない収益の上げ方を考えるとか定期訪問型とか、もっと言えば何かしらの外部サービス(バックのある)と連携したサービスを生むとか収益口座を増やしなさいとか、行った訳ですよ。その為に知人の業者とコラボれる様に手筈組んだりとかね。

 

しかし彼は変わらない。

 

とにかく自分の時間を失いたくない。

(この場合の自分の時間とは趣味、見たいなものです。)

 

好きな事を好きな時間で好きなようにして生きていきたい―。

 

お金という鎖を断ち切った生活がしたい―。

 

 

そんな考えは分かります。

 

 

 

しかし、その為の努力…じゃなくて戦略が皆無(涙

 

 

 
Sponsored Link

 

 

「開業後の月収100万も夢じゃない!」…なんてコテコテな整体専門学校広告に乗せられて始めた整体師いや、この業界自体が儲からないとかは全然思ってはいません。事実、彼のネットワークには整体師として立派に現在も運営している方がいらっしゃいます。身近には4店舗目の開設をした強者もいます。

 

しかし、はじめてから約6年。今や整体師も数が膨れ、いわば価格競争、サービス戦争の時代に入っています。そんな世界で、今後この調子で運営していくのは素人が見ても解り切った答えです。

 

何の考えも無く起業・運営しまうと、こうもグラグラと崩れていくのかと第3者の目線で、ある意味「彼」からは学ばせてもらいました。

 

僕自身もまだ、そんなに上手く行ったビジネスをしている訳ではないので偉そうな事は言え無いけれど、「スピード重視」と言う言葉には気を付けてながらも

 

慎重かつ大胆に起業・運営は進めていきたいと思うばかりであります。

 

 

では、

「40歳を期に貯金を叩いて起業した整体師。彼の失敗にちょっとツッコミを入れて見た

と言う話でした。